大阪偕星学園高等学校「おもゼミ」に講師として参加
大阪偕星学園高等学校様が取り組まれている「おもゼミ」の記念すべき初回講義のひとつである「マスコットキャラゼミ」にアコーダー社員が講師として参加、講義を担当しました。
今回は、その経緯や講義について詳しくご紹介します。

概要 おもゼミとは
生徒一人ひとりの「おもしろい」を起点に、専門家や現場の大人とともに探究を深める少人数ゼミ形式の学びです。生徒が自らゼミを選び、主体的に関わることを大切に取り組まれています。
2025年9月から第1回目として、「短歌ゼミ」「ピザゼミ」「古着ゼミ」「マスコットキャラゼミ」の4つが開講されました。
開催するにあたり、大阪でマスコットキャラクターを制作している会社を探されている中で、アコーダーの記事を見つけていただき、お問い合わせいただきました。
アコーダーもまた、学生の経験値を高めるサポート、未来に向けた価値創造を目的とする「社会貢献事業」を事業内容のひとつに掲げており、大阪偕星学園高等学校様がめざす生徒の未来に繋げる取り組みに共感し、実現に至りました。
打ち合わせ〜目標設定
初回打ち合わせにてゼミの概要をお聞きし、その後初回ゼミまでの期間に数回、目標とゴール設定についてヒアリング、すり合わせを行いました。
すり合わせのなかでまとめた要点が下記になります。
- 計4回のゼミを通して生徒が実際に制作〜学校関係者へプレゼンまで行う実践ゼミ
- 商業デザイン制作の大きな流れを掴む
- 学生(1年生)がおもしろいと感じる講義づくり
- マスコットキャラクター制作だけでなく、デザインという職業そのものにも興味を持ってもらうきっかけづくり
講義内容の作成
打ち合わせと同時に、設定した目標ゴールに沿った講義内容をアコーダーのチームメンバーで作成・ブレストを行いました。
講義を組み立てる上で意識したことは、単に体験では終わらせない、現場のリアルを詰め込んだ模擬職業体験。
ただ自分がいいと思うキャラクターをつくるのではなく、目的やターゲットをリサーチした上で考えを落とし込み、グループワークを行いながらみんなでつくり上げていくという流れの講義に。
制作現場で実際に使用する流れをもとに、計4回の講義に凝縮。大阪偕星学園高等学校様とはもちろん、社内でもブレストを重ねた結果、ただ制作するだけでない、超実践的な講座内容となりました。

第1回目講義
そもそもアコーダーでは、採用活動や企業PR・集客など、ビジネスやサービスの課題を解決する手段(デザイン)のひとつとしてマスコットキャラクター制作を行っています。
そのため、まずは商業デザインにおける「クリエイティブとは何か?デザインとは何か?」という問いを、より身近に感じてもらうためのお話しをしました。
今回はAB架空おにぎりのパッケージを用意、どちらが欲しくなるかを考えてもらい、その判断に至ったプロセスにデザインが役立っていることを解説。

次に、マスコットキャラクターを制作する流れやポイントを紹介。いきなりデザインを考えるのではなく、前段階のヒアリング、リサーチ、ターゲット設定が重要であることを、実際の事例を交えながら説明。
デザイン制作の話はもちろん、著作権の話など難しい内容はできるだけわかりやすく講義に落とし込み、違和感なく聞き入れてもらえるような内容をめざしました。一部専門的な内容だったにも関わらず、真剣に聞いていただきました。



2・3回目講義
第1回目の座学を経て、実際に考える作業へ。ワークシートや時間配分はアコーダーにて制作。その流れに沿って学生に制作をしていただきました。
時に先生方、先輩たちへヒアリングなどを交え、大阪偕星学園高校の現状やめざす方向や教育現場の課題、そして自分や友達が感じている高校の魅力を深掘りし、考え、言語化。
ヒアリングを踏まえて、マスコットキャラクターはどういった課題を解決するための存在か?マスコットキャラクターを使って主にどういったターゲットに向かってどういうことを訴求したいかを考えていただきました。
今回のゼミで特に学んでいただきたかったことのひとつであるヒアリングとリサーチの工程。限られた時間ではありましたが、個人ワーク、グループワークを交え、みんなでひとつのことを考えていく制作フローを体感していただきました。


4回目講義(最終日)
いよいよゼミの集大成。最終日には各グループでこれまで考えてもらったプロセスやキャラクターデザインをプレゼンに落とし込み、学校の先生や広報関係者へ発表する機会を設けました。
プレゼンをまとめる際グループ内では、話し合いの進行を担う生徒、アイデアを出す生徒、実際にアイデアを形にする生徒などが自然と分かれており、それぞれの意見を交え、ひとつのプレゼンに落とし込む様子が伺えました。
実際の制作現場においても、ディレクター、プランナー、デザイナーなど、さまざまなポジションの社員が集まり、ひとつの案件を進めていくので、この講義を通して自分に合ったポジションをなんとなく掴んでもらえたのではないかと思います。



マスコットキャラクターゼミ講義を終えて
計4回の講義を通して、当初大阪偕星学園高校様と設定させていただいた目標達成をめざし、カリキュラム作成と実際の講義を担当させていただきました。
終了後のアンケートにて、講義を通して「事前調査が好きだと感じた生徒」、「デザインを描き起こすのが好きだと感じた生徒」など、印象に残った部分は人によってそれぞれでした。
デザインができる人だけが制作会社で働いているわけではないということも、今回お伝えしたかったことのひとつにあります。
アコーダーとしても、将来職業を選ぶ際の基準である、「自分の得意」を少しでも見つけるお手伝いができたことを嬉しく思います。
以下終了後アンケート調査一部抜粋
【本ゼミで学んだこと】
- 考える⼒が増えたこと
- みんなと協⼒して話し合うこと
- ⾃分の学校の強みを知れたこと
- 調べることが好きだと知ることができた
- 著作権に違反していないかどうか、という視点で考えたこと
【ゼミで印象に残ったこと】
- 絵をみんなで考えたことが印象に残った
- イラストのキャラを考える時
- 発表が1番緊張したけど、⾃分たちが伝えたいことは伝えられた
- マスコットの最終決定がとても難しかった
- ⾃分達でオリジナルのキャラを考えられたこと
おもゼミは今後も冬季へと続いていきます。
アコーダーでは、今回の講義結果を生かし、さらにパワーアップした講義をお届けできるよう活動を引き続きサポートしてまいります!

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